舌・のどの触診方法

口臭対策

舌の触診方法

舌の臭いの確認方法は、人差し指の指先の腹で舌の表面の中央部分をやさしくこすって(あくまでもやさしくです)臭いをかいでみます。他の箇所でもそうですが、舌は特にデリケートですので、決して爪が当たらないように注意してください。 触った指を嗅いでみて、糞便のような我慢ならない強い臭いがしたら舌が口臭の原因である可能性が強いのです。 ただし舌自体はどんな方でも多少は臭います。特にのどの近くの根元のほうにある舌根扁桃という部分(舌の根元のほうのざらざらしているところ)は特に臭います。 ですからここで問題にしたいのは、根元以外の部分に強い臭いがあるかどうかです。 舌には口の中にあるいろんなものが溜まっていきます。たとえば食べ物のカスや鼻から落ちてきた膿、粘膜細胞の剥がれた死骸、虫歯から出た膿などです。 そしてこの溜まったものに細菌やカビが繁殖してべっとりとした苔状のものが舌の表面についてきます。これを舌苔といいます。容易に想像がつくでしょうがこの舌苔はかなり臭います。舌の中央の部分に硫黄のような、糞便のような強い臭いがしたら舌苔が口臭の原因である可能性大です。

のどの触診方法

のどにはたくさんの扁桃と呼ばれる器官があります。この扁桃は口や鼻から侵入してくる細菌やウイルスなどをやっつけ、体内への侵入を防ぐ役割を果たしています。 そのメカニズムは、侵入してきた細菌を扁桃の中に住まわせて、そこから免疫を作り出します。そして新たにその細菌が侵入してきたときに、作り出した免疫物質を浴びせることによって細菌の侵入を防ぐのです。 扁桃は正確には6ヶ所あり、鼻の奥の中央辺りにある扁桃を咽頭扁桃(アデノイドとも言う)と言います。そしてその咽頭扁桃をはさんで耳の近くに二つあるのが耳管扁桃(咽頭扁桃と耳管扁桃は口の中からは見えないところにあります)。 のどちんこの両サイドにあるのが口蓋扁桃(俗に言う扁桃腺)。最後に、舌の付け根にあるのが舌根扁桃です。 これらの扁桃のうち、指で直接触れることができるのは口蓋扁桃と舌根扁桃です。 そしてそれらは、その働き上どうしても多少臭います。ですからここを触ってみてかなり強く臭わない限りは気にしなくても大丈夫です。ただ強烈な臭いがするときは膿栓(「くさいだま」とも言う)や、後鼻漏(こうびろう、鼻水がのどに落ちてくる状態)の膿の付着などの原因が考えられます。 のどの奥も調べてみましょう。自分で「オエッ」とさせるときに指を突っ込みますが、オエッとする手前くらいまで指を差し込んで臭いを嗅いで見ましょう。その時強い臭いがするようであればのどに原因がある可能性が強いです。 しかし、調べるときにどうしても舌根扁桃に触れてしまったりしますし、のども多少臭うのは当たり前ですので少々の臭いは気にしないで下さい。 のどに強い臭いがある場合の原因としては、慢性的なのどの炎症や、鼻からの後鼻漏などが疑われます。]]>

タイトルとURLをコピーしました