トレーニングをする前にはストレッチをすることが大切です。運動前の体をならして代謝をアップさせるほか、筋肉のコリをほぐしたり、怪我や事故を防いだり、体調を確認することもできます。
本格的なストレッチングとメインエクササイズを始める前に行なう、軽い全身の準備運動がウォーミングアップとストレッチ。
個人レベルでやっていると面倒くさがって省略されがちですが、体にとって事故防止と言う実に大切な役割を果たします。
安静にしていた状態からトレーニングを始めると、体内はそれまで各臓器を中心として流れていた血液が筋肉へ集中。
この変更が急激過ぎれば体全体が対応できず、局所貧血を起こしたり、血圧が上昇する可能性が出て来ます。最悪の場合、
心臓に大きな負担がかかって死にいたることも。
そこで適度な刺激で「これから運動をやるぞ」というメッセージを神経系に送り、血管を徐々に拡張させ、筋肉と関節をほぐし、
体を温めて血行と心肺機能の動きを良くさせてあげましょう。
ウォーミングアップ・ストレッチの前にやるべきことがあります。
それは水を飲んでおくこと。今から体を少なくとも30分から1時間くらいは動かす以上、体内から確実に水分が汗となって失われます。
そうなると血液の粘着性が高まり、心臓への負担になります。 たとえ意識しない程度であっても、体が水分不足によるオーバーヒートを起こしては、運動パフォーマンスが低下してトレーニングの効果はあがりません。
そこで運動中は脱水予防に、のどが渇く前に水を計画的に飲むウォーターローディングを心がけましょう。
水分の多くは小腸へ送られてから吸収されるため体内に補給されるには時間がかかり、のどの渇きで不足に気付いてから1度に大量に摂ろうしても遅いからです。
胃が重くならない様に行動30分前までに100~150cc程度の冷たいミネラルウォーターを摂りましょう。運動中の水分補給の間隔と量は体重と環境によって変わってきますが、15分ごとに70cc前後といったところでしょう。