女顔?男顔?どちらがモテるか。昔から男らしいゴツイ顔がいいとか、フェニミンな女顔がいいとか色んなことが言われてますが、実際のところはどうなんでしょうか?
英ブリストル大学の研究チームは、CGを用いて様々な角度から男の顔を検証した結果「女性は、40%の女顔の男性を最も好む傾向がある」と報告しています。
つまり平均的な男顔よりも、ちょっと女性よりな顔が現代では一番モテルという結果が出たのです。
日本人女性が被験者になった例もあるのですが、日本人の場合はこの傾向が特に顕著に表れたということです。もちろん好みの差はあるでしょうが、平均するとそうなるそうです。
ここで両性の顔の定義を説明しておくと、顔とは顔の形が正方形に近いほどに骨格がしっかりとしていて、あごが大きく、唇が薄く、鼻が大きく、エラや眉毛の上が隆起しているという顔。
そして女顔とは、顔が小さく縦長で、目が大きく、鼻は小さくほっそりとしていて、口が大きく、唇が厚く、あごがするどく尖っているという顔です。
シンメトリー(左右対称)であればあるほどモテるということが多くの研究によって明らかになっています。
人や猿などの高等霊長類は、同種の顔を見る時だけ、1ミリほどのバランスの違いでも「美しい・美しくない」ということを感じられるようにできています。
その証拠に我々は、猿の顔を「カッコいい、カッコ悪い」と感じることができません。
しかし、彼らの中では圧倒的にモテる猿と、モテない猿というのがハッキリと分かれているのです。
逆に猿から我々人間を見れば、おそらく木村拓也とあなたの区別がつかないハズです。
これは生物が、仲間を見分けるため、そしてより優秀な異性を獲得するために、その視覚を進化させてきたからです。
では、なぜシンメトリーな顔がモテるのか? ということですが、これはシンメトリーが、優良遺伝子の持ち主であることを証明しているからです。
優良遺伝子とは一言でいうと「健康な人」ということです。
人は、胎児期から第二次性徴期までの間に、十分な栄養をとり、かつストレスなく育つとシンメトリーに限りなく近い顔になります。
逆にこの時期に栄養不足だったり、寄生虫病などになったり、ストレスのたまる生活を送っていると、顔が歪みます。
男の場合でいうと、現在わかっているだけでも以下があります。
さてこんな話を聞くと、あなたも自分の顔がシンメトリーかどうかを確かめたくなるのではないでしょうか?
では鏡に映ったあなたと、写真のあなたを見比べてみてください。
殆ど違和感を感じないという人は、かなりシンメトリーに近い人です。
逆に、強く違和感を感じるという人や、写真写りが悪いといつも感じているという人は、顔が歪んでいる可能性が高いです。
片方の手ばかりを使っている、片方の手ばかりで頬杖をついている、などのクセがあるならば、治した方がいいでしょう。
とはいえ、完全なシンメトリー顔という人は存在していないので、誰もが多少の違和感は感じると思います。
余談ですが、恋愛本などでは「自分と似た顔の異性に惹かれる」としているものがありますが、それは間違いです。
確かに人は、同類選択といって、自分と人種、言語、宗教、生活環境、住んでいる地域、趣味、倫理観などが似ている異性に惹かれる傾向がありますが、顔だけは近親交配を避けるため、自分とまったく似ていない異性にしかときめかないように遺伝子にプログラムされています。